赤(レッド)~色の意味と色彩象徴
赤色(レッド)の意味
特定の色に惹かれる・気になる時には「心理的な意味」があります。
赤色が気になる時の心理的意味(ポジティブ) |
赤に惹かれる時は、赤色の持つ「パワフル」「アクティブ」「情熱的」なパワーにシンパシーを感じている時かもしれません。 赤は「火」の色であり「奮起し自ら立つ」色。他人がどうしようが関係なく、自分の気持ちを「素早く」「行動で」表します。何かを「スタート」させたい時や、わき目も振らずに「前に突き進む」必要がある時、問題・課題を打ち破り「現状を変えようと」している時は、「ストレート」に「邁進」する赤い「火」のパワーは心地よく感じます。また自分が「前に出る」「主導権を握る」ことで、他者を「先導する」「リーダーシップ」を取る立場にある時も赤が気になります。
第1チャクラから言えば、レッドは「物質」「現実」「グラウンディング」の意味を持ちます。自分の「足許を固める」時期、「物質性」などの「基盤」を固めつつある時、レッドに親しみを感じます。
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赤色が気になる時の心理的意味(ネガティブ) |
赤色はとても強い能動のパワーを持つので、「過剰に」惹かれrる時は「怒り」「いらいら」「フラストレーション」を表しているかもしれません。 シンプルでストレートな色なので、「猪突猛進」「独善的」になりやすく、後先考えずに動き始めて周囲に敵を作ってしまったり、「気づけば後ろに誰も着いて来ない」状態になりやすい色です。
第1チャクラは「現実」を表しますが、レッドはともすれば「物質主義」「リアリスト」になりやすい色。視野が「目の前」にしか向かないと、持ち前の「ストレート」が悪く出てしまい、人生の長期的展望が持てず、目先の敵や物質性に集中してしまいます。 結果的に自分の首を絞めることになりますので、補色のグリーンを補い「周囲との協調」「バランス感覚」を補うとバランスが取れるでしょう。
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![赤(レッド)色の意味と心理的効果。赤は第1チャクラの色。サバイバル、肉体、行動を意味します。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sa696334779cdb937/image/iea8ec44cc7e06d0e/version/1628402127/%E8%B5%A4-%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%89-%E8%89%B2%E3%81%AE%E6%84%8F%E5%91%B3%E3%81%A8%E5%BF%83%E7%90%86%E7%9A%84%E5%8A%B9%E6%9E%9C-%E8%B5%A4%E3%81%AF%E7%AC%AC1%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%81%AE%E8%89%B2-%E3%82%B5%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%AB-%E8%82%89%E4%BD%93-%E8%A1%8C%E5%8B%95%E3%82%92%E6%84%8F%E5%91%B3%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99.png)
赤(レッド)の色彩象徴~カラーシンボル
●チャクラ…第1チャクラ
レッドは「火」の色です。
赤という字は「大」と「火」…「火が赤々と燃えるさま」をあらわしています。
人間の文明は「火により始まる」と言われています。「火」は古くから、「エネルギー」であり、人類の「進歩(前進)」の礎だったのです。
エレメントの世界でも、赤は東西問わず「火」に相応しています。
四大元素、五大、五行の「火」の赤。
五大では、やはり「火」のエレメントを持ち、「南方」で「無限の光明」に輝くパワフルなアミターバ(阿弥陀如来)の色。
五行の赤もまた同じく「火」「南方」をあらわし、季節は「夏」。「火」の星獣「朱雀」は大きな赤い翼で「悪を祓う」と言われています。
中国の赤は、瑞祥の色・吉祥の色で、慶事には必ず赤を用います。春節(旧正月)は赤で飾られ、赤い火を弾く爆竹で祝われ、花嫁は赤い衣装と赤い腰で嫁入りします。
医師であり、錬金術師でもあるパラケルススは、四大元素の「火」のエレメントに「精霊サラマンダ―」と「大天使ミカエル」を相応しました。悪魔の化身であるドラゴンを足元に踏みつけるミカエルは、天軍の総帥です。後世には「軍人の守護神」となりました。
戦う赤は「先頭を行く」「勝利を得る」色なのです。
錬金術では「赤化」が錬金変成の最終段階です。 サラマンダ―は火中で「智慧への最後の鍵を開ける」役割を果たすと言われています。赤は「背中を押す(現状を変える)」色。
二区分では「男性性」「力」を意味します。
「今を打ち破る」「前に突き進む」また、そのために「攻撃するパワー」を持つことは赤の本領です。
その一方で、荒涼とした高地で暮らすチベット遊牧民は、暖と光明をもたらす「火と太陽」の赤を神聖なものとして扱いました。
ポタラ宮は赤と白に塗り分けられていますが、歴代ダライ・ラマのミイラが眠るポタラ宮の霊廟は「紅宮」と呼ばれています。(政務を執るのは「白宮」)
日本では、古来より赤を呪術に用い、神道では「穢れを祓い、邪を燃やす火」の赤を尊びました。現代でも鳥居の朱赤に「浄化」の赤を見ることが出来ます。
![中国の赤は「吉祥」を意味し、鳥居の赤は「浄化」を意味します。現世を司るポタラ宮の紅宮もまた赤色で彩色されています。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sa696334779cdb937/image/ib0832c41061bf032/version/1628393032/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E3%81%AE%E8%B5%A4%E3%81%AF-%E5%90%89%E7%A5%A5-%E3%82%92%E6%84%8F%E5%91%B3%E3%81%97-%E9%B3%A5%E5%B1%85%E3%81%AE%E8%B5%A4%E3%81%AF-%E6%B5%84%E5%8C%96-%E3%82%92%E6%84%8F%E5%91%B3%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%99-%E7%8F%BE%E4%B8%96%E3%82%92%E5%8F%B8%E3%82%8B%E3%83%9D%E3%82%BF%E3%83%A9%E5%AE%AE%E3%81%AE%E7%B4%85%E5%AE%AE%E3%82%82%E3%81%BE%E3%81%9F%E8%B5%A4%E8%89%B2%E3%81%A7%E5%BD%A9%E8%89%B2%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99.png)
同時に赤は「血」の色です。
出産の血の赤は「誕生」。全身を巡る「血潮」は「エネルギー」「パワー」「生命力」をあらわし、「湧き立つ血」は「戦い」「革命」を連想させます。
「戦い」の1つの側面は「勝利」。
ローマの兵士たちは「軍功と勝利」を象徴するレッドを戦地にまとい、「勝利の日」には街に立つ神々の像まで赤に彩られました。
「戦場」で赤をまとう…古くは、全身を赤で塗る…ことで戦意を鼓舞し士気を上げる風習は、世界の各地に見られます。
「赤く湧き立つ赤い血」を等しく持つ人類にとって、赤は特別な色なのです。
ローマでは赤を戦神MARS(火星)に相当させ、インドのカーストではクシャトリア(王侯・武士階級)に赤を配しました。日本の武将たちは朱塗りの器で酒を飲み、「守護と勝利」を祈りました。
しかし、「戦い」のもう1つの側面は「死」です。
MARSは「暴力と破壊」の意味も持ちます。「流れ出る血」は「死の危険」を意味し、「夕陽」の赤は獣が跋扈する夜の闇の訪れを告げます。
赤は「生命」の色であると同時に、「生命の危機と限界」を知らせる色でもあるのです。
レッドの意味と色彩象徴 ©2015 ホワイトターラ主宰 金山知佳子